第1楽章 「果てしなき春と青春の日々」 「ゆるやかに重々しく」と指定された序奏(第1の動機)で始まる。 これは明け方の自然の目覚めを表している。 第1の動機 その後カッコウの鳴き声を模した4度の音程が執拗に繰り返される。 いわゆる「カッコウの動機」はその後も全楽章を通して現れ、曲全体をみごとに統一する。 続いて重々しい低音弦が第2の動機を刻む。 第2の動機 そして「第1主題」が登場。 このメロディは「さすらう若人の歌」の第2曲と同じものである。 第1主題 曲全体は3部形式によっている。 大いに盛り上がり頂点に昇りきって提示部が終了。 展開部が始まり、そのまま再現部へと移行する。 クライマックで大いに盛り上ると、最後は「カッコウの動機」の高らかな響き。
フランス民謡を用いた旋律 オーボエを加えたもの メランコリックな雰囲気の展開があり、「さすらう若人の歌」第4曲と共通の明るい旋律が流れる。 「さすらう若人の歌」第4曲の旋律(5:10) 最後はフランス民謡の旋律が弱々しく流れて、そのまま次の楽章へと続く。
それが落ち着くとゆったりした第2主題で第2部が始まる。 第2主題
途中、これまでの楽章からの断片が次々と現れて、それが全ての楽章を通して1つの流れを維持している。 第3部では第1主題が少し出てくるものの、すぐに自然の力の動機にとって代わられ、最後華々しいフィナーレとなる。