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交響詩第11番 「フン族の戦い」 Hunnenschalacht (Battle of the Huns)

解説

「前奏曲」と並んで最も親しみやすい作品である。1856年、チューリッヒにワーグナーを訪ねた帰途、ヴィットゲンシュタイン伯爵夫人から贈られたカウルバッハの壁画から楽想を得て、その1ヵ月後に曲を書き上げた。

前半は荒々しい戦いの描写で異教徒が猛威をふるうが、次第にコラールの旋律が精力を強めてくる。ラストはコラールの旋律が高らかに勝利を謳歌する。

曲のテーマ

画家カウルバッハの描いた壁画「フン族の戦い」による。この壁画は紀元5世紀頃、ローマの城門で異教徒の集団であるフン族と、キリスト教徒の間で行われた戦いが描かれている。フン族の大群が攻め込むのに対して、キリスト教徒たちは十字架を掲げてこれを打ち破り、最後に光明の世界が訪れる。

愛聴盤

ベルナルト・ハイティング指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

録音1970年11月 ロンドン

リスト・交響詩全集2

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