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交響詩第6番 「マゼッパ」 Mazeppa
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解説 「超絶技巧練習曲」の第4曲であるマゼッパを管弦楽用に作り変えたのがこの交響詩。ただ単に同じ曲をアレンジしたものではなく、主題のメロディが共通しているだけで別個の作品である。 チャイコフスキーの同名のオペラは、コザックの老領主となったマゼッパが、スエーデンの国王と通じてロシア皇帝ヒョードルに謀判を企て、戦いに敗れるまでを描いたものであり、リストのこの作品の後日談とも言える。 |
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曲のテーマ ポーランド国王の官邸に仕える若い小姓マゼッパは、ある貴族の婦人と不倫をしたため亭主の怒りをかい、裸で馬に縛り付けられたまま荒野に放逐される。半死半生でウクライナに辿り着いたマゼッパはコザック兵に救われてその一員となり、次第に頭角を表して遂には司令官にまで昇進するのだった。 ムチの一撃があってすぐに三連のリズムによる力強い動機で、馬の疾走する様が描かれる。マゼッパの恐怖から音楽が静まると、半死半生のまま捨ておかれたマゼッパは、束の間のまどろみに王となる夢を見る。最後の部分はコサックのラッパが鳴り響き、マゼッパの主題が高らかに奏でられてその奇跡的な生還と輝かしい勝利が表され堂々と曲を結ぶ。 |
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愛聴盤
ベルナルト・ハイティング指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 録音1970年1月 ロンドン リスト・交響詩全集1 |
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