ピアノ協奏曲第3番　変ホ長調　Piano Concerto Nr.3 E-ｆlat major (Op posth)　

解説

長い間失われており、存在すらも考えられていなかった。ドイツ、及び旧ソ連の図書館員たちがこの曲と「ピアノ協奏曲第1番」を混同していたため、誰も気がつかなかったのだ。

1939年からリストはヨーロッパを回る演奏旅行に出るが、この曲はそのために書かれたのではないかと思われる。

構成

1楽章制という構成は「深き淵より」と共通しており、提示部、展開部、そして再現部という構図をユニークなやり方で繰り広げるところも似ている。

愛聴盤

スティーブン・メイヤー（ピアノ）
タマーシュ・ヴァーシャリ指揮/ロンドン交響楽団

録音1991年4月　ウォルサムストウ・タウン・ホール


CDでは「深き淵より」「死の舞踏」とカップリング。

リストの管弦楽作品

リストの生涯