ピアノ楽曲 管弦楽曲 歌曲、宗教曲 リストの生涯 リンク
ピアノ協奏曲第2番 Piano Concerto Nr.2 A-dur (S125)

解説

第1番と同じく若い頃から手をつけられた作品。1839年に初稿が完成されてから数回にわたり補筆や改訂が行われ、1857年1月に初演が行われた。このときはピアノを弟子にまかせて、リスト自身は指揮棒をとっている。その後さらに改定されて1861年に現在の決定稿となった。

第1番よりもピアノの技巧を誇示する傾向が控えめになり、管弦楽もより表現力の豊かさをましているため、第1番より深い内容を持った名作というのが定説になっている
 
構成

第1番にもみられた主題の変奏反復に徹していて、全体を強く統一しているのがこの曲の特徴。いくつかのパートに分かれてはいるが、途切れることなく演奏するよう指示されているため、全体で1曲の独奏ピアノ入り交響詩のような楽曲になっている。リストは初演の際この曲に「交響的協奏曲」という名称を与えていた。


第1部 アダージョ・ソステヌート・アッサイ(ゆるやかに、きわめて音を保って)イ長調 4/4拍子

第2部 アレグロ・アジタート・アッサイ

第3部 アレグロ・モデラート (速く決断的に)

第4部 アレグロ・デチーソ

第5部 マルツィアーレ・ウン・ポコ・メノ・アレグロ(行進曲風に、少々遅めのアレグロ)

第6部 アレグロ・アニマート

愛聴盤

スビャトラス・リヒテル(ピアノ)
指揮:キリル・コンドラシン/ロンドン交響楽団

録音1961年7月 ロンドン


CDでは第1部と2部、第4部と5部が一曲になって4パートに分かれている。解説書には3楽章

HOME
inserted by FC2 system