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レーナウの「ファウスト」から2つのエピソード Zwei Episoden aus Lenaus Faust

解説

レーナウはオーストリア人を両親としてハンガリーに生まれた詩人。彼のファウストは24の詩からなるが、リストは動と静の対照的の対照的な2つのエピソードを取り上げて音楽家した。

「夜の行列」

夏の夜、馬に乗ったファウストが森を通る情景が描かれている。憂鬱な気分のファウストは、森の美しい情景や梟の鳴き声にも心を動かされない。やがて聖ヨハネ祭を祝う行列が通り過ぎる。司祭や尼層たちに先導された子供達の松明行列が遥か遠くへ去り、清らかな歌声が夜の闇の中に消え去ったとき、ファウストは馬のたてがみに顔を押し当て、激しく嗚咽するのだった。

「村の居酒屋の踊り」

ファウストと連れ立って村の居酒屋を訪れたメフィストフェレスが、ヴァイオリンを借りて激しい舞曲を奏で、人々は狂ったように踊りだすという情景。

ピアノ用にアレンジされたのが「メフィストフェレス・ワルツ第1番」だが、現在ではこちらの方が遥かに有名となっている。

愛聴盤

アパルド・ヨー指揮/ブダペスト交響楽団

録音1984−85年11月 ロンドン

リスト・交響詩全集2

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