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パガニーニ大練習曲集 (1838年の改訂版)

解説

ヴァイオリンの鬼才としてセンセーションを巻き起こしていたパガニーニの演奏会を、リストは1831年のパリで初めて聞いている。このとき彼はまだ20歳で、その高度な技巧に圧倒されたのだった。

やがてリストは1838年にパガニーニの「無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース」の中から5曲を選び、ピアノ独奏用に改作した。その少し前にパガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番の終楽章に基づいて作曲した「ラ・カンパネッラによる華麗なる大幻想曲」に手を加え、「パガニーニ大練習曲」をパリで出版した。それを1851年になって新たに改訂し出版したのがこの曲である。

なかでもとりわけ有名なのが第3曲の嬰ト短調≪鐘(ラ・カンパネラ)≫で、原曲よりもこちらのバージョンの方が現在ではポピュラーになっている。主題と変奏曲からなり、輝かしい技巧によって見事な効果が発揮されている。

愛聴盤

アンドレ・ワッツ(ピアノ)

録音1985年11月 ニューヨーク

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