|
ピアノ楽曲 | 管弦楽曲 | 歌曲、宗教曲 | リストの生涯 | リンク |
イタリアのハロルド Harold en Italie
|
解説 ベルリオーズは彼の「幻想交響曲」に感動したパガニーニからヴィオラと他楽器のための作曲を依頼され、この詩にもとづく「イタリアのハロルド」を作曲した。同じく「幻想交響曲」に熱狂したリストはこの曲をピアノ用に編曲。あまり編曲というものを好ましく思わなかったベルリオーズもこの流麗なアレンジは認めざるを得なかった。 そしてリストは次の編曲作品として「イタリアのハロルド」を提案。ベルリオーズは最初これに難色を示したが、600フランが作曲者に支払われることで納得。そのときベルリオーズはヴィオラのパートを出来るだけオリジナル通りに残すことを主張。ヴィオラはハロルドそのものだというのが理由だった。 |
構成 第1楽章 山におけるハロルド、哀愁、幸福と歓喜の情景 緩やかな序奏で開始。フーガ風のピアノが、半音階的な歩みをくっきりと際立たせる。やがてハロルドの主題が現れ、ハープを模した分散和音の伴奏でゆったりと流れ、このあと快活な主題が登場。 第2楽章 夕べの祈祷をうたう、巡礼の行進 第3楽章 アルブリッチの山人が愛人に寄せるセレナード 第4楽章 山賊の饗宴、前景の追想 |
愛聴盤
ジャン・フランソワ・エッセール(ピアノ)、ヴリュノ・パスキエ(ヴィオラ) 録音1989年 アルル |
HOME |