解説 作曲は1838年。その前の年の暮れに同棲していたダグー夫人との間にコジマが生まれていて、幸せの絶頂期に作られた作品。リストの超絶技巧テクニックの花火。リストは自分のコンサートの締めくくりの曲として、ロシーニの≪ウィリアムテル・序曲≫の編曲と並んで、この曲を好んで演奏した。 美しい旋律と娯楽性に富みよく工夫された作風は、リストの別の一面を見せ付けられるものだ。ここでは急速なロンドの雰囲気と半音階的和声の展開が、独特な雰囲気を出している。
ホルヘ・ボレット(ピアノ)
録音1978年 ロンドン