ピアノ楽曲 管弦楽曲 歌曲、宗教曲 リストの生涯 リンク
3つの演奏会用練習曲

解説

1848年頃ワイマール時代の作品で、アルテンブルクにおいて書かれた。最初は各曲に表題はなかったが、後に≪3つの誌的なカプリス≫として出版された際、各曲にイタリア語で表題が与えられた。

構成

第1番:≪悲しみ≫
変イ長調、4分の4拍子。ア・カプリッチョ(気まぐれに)と指定された序奏の後、物思わしげな旋律が現れ、これが様々に展開されていく。

第2番:≪軽やかさ≫
変二長調、4分の3拍子。全曲と同じくカプリッチョの序奏で始まる半音階的フィギュレーションによるエチュードで、光と影の精妙さが素晴らしい。

第3番:≪ため息≫
変ニ長調、4分の4拍子。終始大きなアルペジオが奏される中で、やるせなく美しい旋律が流れる。単純な構造をした楽曲であるが、リスト一流の甘美なメロディーが堪能できる音楽である。
3曲の中では飛びぬけて有名な曲
愛聴盤

ホルヘ・ボレット(ピアノ)

録音1978年 ロンドン

HOME
inserted by FC2 system