第1楽章≪大地の哀愁を歌う酒の歌≫ 重いマーチのリズムでホルンの勇ましい旋律(1_1)で始まり、続いて弦の旋律(1_2)が来る。 1_1 1_2 そしてテノールが歌いだし(1_3)、この楽章のライトモチーフともいえる「生は暗く、死もまた暗い」という句が何度も反復される。 1_3 「この家の主、金の酒蔵、ここに僕の琴がある。琴を奏で酒をかわそう。時を経た満杯の酒は世界の全ての王国に勝るものだ」と酒の喜びを歌うが、結局は「生は暗く、死もまた暗い」 と結び、続いて 「空は青く、大地は永遠に揺らぐこともなく、春になれば花が咲きほこる」 と歌い、 「しかし人間は100年と生きることは出来ず、はかなさのうちに暮らすだけ」 とまたしても悲痛な叫びになり、最後に冒頭のホルンの旋律(1_1)が来て曲は終わる。