「ロダン作のマーラー像」

ウィーン国立歌劇場のロビー
マーラーの死はウィーンの人々にとって衝撃的ではあっても、悲しいものではなかった。
もはや世を去った巨匠に対しての言葉は、皮肉なものがほとんどだったのである。
それでもマーラーの死の前年には、彼の信者たちの手によってアンソロジーが刊行されるなど、彼の遺志は仲間たちに確実に受け継がれていた。
マーラーの死から半年後、ブルーノ・ワルターは演奏されないままに残された「大地の歌」と「交響曲第9番」の初演を行う。




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